田舎を捨てて都会が合う人と合わない人

田舎が嫌で都会が合う人、やっぱり合わない人

都会暮らしが嫌で田舎移住する人、田舎が嫌で都会に出る人、様々なライフスタイルがあります。田舎を捨てて都会に出る、という気持ちもわからなくもないけど、それで都会が合わずに田舎に帰りたくなる人の気持ちもわかります。

私は都会暮らしが嫌になり移住を決意しましたが、それは若いときに都会暮らしだったので満足している部分もあるかもしれませんね。もともと田舎暮らしだった場合には都会に出たくてたまらなかったのかもしれません。

田舎でも都会でもとにかく地元を捨てたいケース

田舎でも都会でも

  • 家族の人間関係や近所づきあいがうまくいかない
  • 身体・精神的な病気により自分の住んでいる家から出たい
  • 周辺環境を変えて地元を捨てて人生やり直したい
  • やりたいことがここでは実現不可能で地元を出るしかない

といった理由で自分を変えるための手段が引っ越しであり、田舎から都会、都会から田舎、地元から隣町など新しいスタート切り、それ以降に本来の目的とは別で都会が合う合わない、田舎が合う合わないに気付いてまた環境を変え直すということもあります。

※逆に周りに恵まれているのでどこに住んでも家族と離れたくない、家族でいるとどこにいても幸せ、ということもあるので田舎暮らし、都会暮らし、どちらかが嫌でどちらかが合っているという場所括りで決められないこともあります。

今回は、田舎を捨てて都会に出ることについてフォーカスします。もちろん、これが田舎の価値観のすべてではなく、一例ですので皆がこう思っていると決めつけはしないであくまでも参考例としてお読みください。

田舎と都会の価値観の違いに気づく

今は情報収集がしやすくテレビだけでなくインターネットで一般人の声や体験談を知ることができるので価値観の違い、多様性など許容されやすくはなりましたが、それでも根付いた価値観はなかなかぬぐえません。特に年配が作ったルールがそのまま引き継がれ変えることが難しいと、自分の意志が芽生えて価値観の違いに気づいてきた若者はうんざりしてしまいます。

そう、成長段階で田舎(地元)では普通とされていることが自分の価値観と違うことに気付いてなじむことができず苦しみを抱える人もいます。

田舎(地元)の価値観が合わない

田舎では年長者を基準として物事が動く風習がまだ残っています。

  • 出る杭は打たれる(変わり者にされる)
  • いい大学に行き公務員や大企業に勤めるのが成功
  • 偉い人の言うことが正しい
  • 長いものに巻かれて穏便に過ごす
  • 家でも職場でも男が無条件で偉い
  • 新しいものに拒否反応がある

などがデフォルトでそれから外れると生きづらさを感じます。

田舎(地元)の考え方が狭い

上記の価値観が根付いていること、新しいものを受け入れるハードルの高さ、皆と同じようなものを持ち、カラフルな色の服、車、など身に着けない(実際に車は白、シルバーグレー、紺などが売れると車販売業者さんにも聞きました。)など

無難で波風立てずに暮らし、規律正しく問題を起こさない、理不尽な偉い人がいても黙認する、良い学校に行って良い企業に勤めることが親戚中の自慢になり、それ以外の夢を持つなどのことは猛反対されることもあります。

基準以外の特例(個性)に対する理解度が低いので身内に隠されるように生活をする子もいます。

田舎では独身だと辛い現実

田舎では独身だと変わり者、子供を産まないのはわがままで自分勝手、親不孝だとストレートに言われることもあります。家族の集まりや親せきの集まりでも結婚のことに触れられ急かされるのに、相手が気に入らないと猛反対します。

家族をもって子供がいることがデフォルトになって話が進むことも多いので肩身が狭く個々の事情に対する理解者も少ないので辛い思いをするケースもあります。

田舎(地元)の価値観の押し付けにうんざり

これまでに書いてきたこと、狭い価値観の押し付けと特例(個性)への無理解で個人の良いところを伸ばせない、押さえつける、隠す、などにより可能性がつぶされることもあります。

そこにうんざりし、自分の未来の開拓に勇気をもって田舎を捨ててまで飛び出して成功してから帰る、成功するまでは帰れない、いや、二度と田舎には帰りたくない、いろんな思いを胸に風習に縛られず、都会でのびのび自分のやりたいことにチャレンジする人は都会が合っていると言えますね。

都会が合わなくて田舎に帰る人

もちろん、田舎を捨てて田舎が嫌で帰りたくなくてもいざ都会暮らしを始めると、都会が合わなくて田舎が良かったと思って帰りたくなる人もいます。

  • 人混みや満員電車が苦痛
  • 人間関係の希薄さに病む
  • 空気や食べ物が合わない
  • 仕事のスピードが合わない
  • 自然が身近にない
  • 結局田舎で培った価値観が抜けない

などの理由で鬱状態になったり体を壊したりします。その時に啖呵を切って田舎を捨てたのにやりたいことの成功せずに帰ることが格好悪い、病気になったことを言えない、帰っても仕事がない、合わせる顔がないなどで我慢して合わない都会に居座りどんどんメンタルも生活も悪化するケースもあるので、

田舎でも都会が合わなくてUターンしたい人も許容してあげて欲しいなと個人的には思いますね。一度外に出ないとわからないこともいっぱいあり、失敗したからこそ、外の風に触れたからこそ田舎の魅力に気づいて田舎を大事にすることもありますから。

おまけ・都会の良いところ

  • 人に言いにくい相談事は都会が向いている

これはとても大事で、都会の人が決めた法律などのルールで見落とされがちです。例えば

  • 役所で時折行われる法律相談会
  • 生活保護の相談
  • 虐待・いじめ・離婚の相談
  • 職場のトラブル相談

などは家族や親せきに迷惑をかけてしまう、恥をさらしてしまう、など狭いが故の守秘義務に信頼性が低いので相談できず苦しむこともあり、こういった人に言えない相談事は、知人に知られにくい、自分のことを知らない都会の方が安心して相談できる利点があると思います。