田舎で起業2.お金を出さない節約生活の地域性の攻略方法を知る

都会から田舎に移住をして主に地域の人を顧客対象としたカフェや整体、ヨガ教室、アウトドアのインストラクターなど自分の得意なことややりたいことを仕事にして起業して暮らしたいと考える人、豊かなライフスタイルを送りたい目標設定している人もいて、実現している人を見るとあこがれの生活で羨望ですよね。ただ都会と違ってお金を使う場所が違うのでどのようにして利用してもらえるかを考える必要が出てきます。

お金を出さない田舎の節約生活の地域性を知る

田舎の人は無駄遣いをしない

田舎の人は喫茶店(カフェ)でお茶をする、外食をするということに贅沢で遊んでいると罪悪感を持つ人がいます。将来町を出て大学に行く子供の学費や一人暮らし費用のために共働き世代も多いので時間もお金もゆとりがないというのもあります。今でこそ田舎の市街地では外食率は高くなりましたが、郡部の方になると、車がないと移動手段もないため、アルコールを伴う飲み会や食事は途端に外食率が落ち、自宅で集まることが多いです。

高齢化も進み、肉体労働の農業を仕事にしている人が多いため、整体も必要な人はいるのですが、元々保険で受診できる整体がなくて通う習慣がなく、どうしてもつらい場合は病院の整形外科などに通う程度で、整体に通うという意識がなかなか向かないのです。もともとないのが当然だから定期的に自分のリラックスのためにお金を使うことは無駄遣いだと考えるのです。

さらにいうと、エアロビクスやマッサージ、ヨガなどの公民館などでの無料イベントには参加するけど、お金を払ってまでは参加したくないという習性もありますので必要なのはわかったけどお金がかかるなら通わないといった方に、お金を支払う価値(意味)をわかって頂くことも時には必要です。

なぜ必要なのかを伝える

整体院を例に上げると、来ていただくためにはまず、整体を受ける意味を理解してもらい、そのままにしておくと身体がどうなるかという危険性も教えたり日常注意することを根気よく伝え、受けたことによる効果、そしてそれを継続することの意味などを伝えて納得して貰う必要があります。 この時、お金儲け感情が先に出て、利用してほしいためのウソをつくのではなく、本当に必要な方に必要だと思って頂く情報を提供するということです。

人は自分がよくわからないものに対してお金を支払うのは拒否反応を起こします。 特に都会の人が田舎に行って商売をすると、田舎の人は、この都会のモンが儲けようとしている、だまされないぞ!と思い込む人が多いのです。だから根気よく伝える必要があり、警戒心が強い半面、納得がいけば行動してくれますし、ご近所さんにも伝えてくれます。ただ説得して利用してもらうのはトラブルになるので説得ではなく納得してもらい必要と感じてもらうことが大事です。

趣味のスクールでもお金をいただくこと以上の感動や感激を与えることが出来るといいです。ここで習うことはすごい。また受けたい!また来たい!と思ってもらうことですね。 言葉で書くと簡単ですが、根付いた習性がなかなか抜けないことも考慮して根気よく築いていきましょう。

仲良しでも仕事として認識し無料で受けない

田舎だと仲良くなりすぎると、仕事の境目がなく、タダで手伝って当然という助けあい精神があります。これはとても素晴らしいことでありがたいことですが、きちんと仕事として認識してもらわないとずっとボランティアをすることになります。あなたに経済的なゆとりがあり、利他の精神だけで無償でする気持ちがあるならいいですが、商売としてやっているならお金を頂かないと今後成り立ちませんよね。もっというと、こっちは知らない人でも噂で訪れてきたお客さんに

あの人は無料なのに私からはお金を取るのか?

と言われることもあります。なので最初から誰に対しても無料でしないと決めておく方がよいですし、近所づきあいが大事とは言いますが、あなたの仕事の価値がわかっていない人が商売に対して無料でたかってくるのは、いざ困ったときに心底助けてくれる人ではありません。

特に特別なスキルを持っている人は安請け合いしてはいけません。人のためになる喜びや自己顕示欲は満たされますが、理解してもらえないのでいつかはむなしくなるだけです。仕事ができるようになるまで費やした時間、技術習得まで犠牲にしてきた人付き合いや支えてくれた家族に対して失礼です。 ホームページが作れるとか、車が直せるとか、自分が長年かけて培ってきたスキルは仕事としてするべきです。 お金をいただくと悪いなあと思ってしまうかもしれませんが、無料でしても感謝されるのは最初だけ、次からは当たり前に思われて損になり自分が生活できなくなって精神的に疲弊します。

ですから逆に相手に何かしてもらったら仕事としてお支払いをする気持ちも持ちましょう。 また田舎独特の物々交換もありますが、物々交換は仕事ではなく生活上での付き合いですから得意なスキルを無償で活かしたとしても、これは仕事として受けたのではないと分けて考えたほうが良いです。線引きをしないとお金をいただく罪悪感がありつつお金がいただけない貧困で自分が壊れてしまいます。


田舎に移住をして商売をしたいとお考えの方に向けて、一般書籍や自治体の情報だけではイメージできない田舎で独立起業・商売するための主な基礎知識として

  1. 田舎ならではの集客方法を取り入れる
  2. お金を出さない田舎の節約生活の地域性を知る
  3. 田舎で安定したリピート戦略を取り入れる
  4. 田舎で商売をし足りない収入源をどう補うか念頭に入れる
  5. 田舎でアナログ仕事に固執するのは古い
  6. 田舎で商売するための移住先を決める際に知っておくべき5つの条件

といった6つのポイントを記載します。一般の集客や経営の書籍では都会基準のことも多く、それを鵜呑みにすると田舎では通用しないこともたくさんあります。教科書通りでは行かない田舎での商売について一つでも参考になると良いです。