安定したリピート戦略を取り入れる

人口の少ない田舎暮らしでお店を開業したり、モノづくりをする場合、旅先の一期一会ではなく定期的に利用していただいて成り立つので、2で掲載した、 

お金を出さない田舎の節約生活の地域性を知る

と併せた記事になり、地元だけでなく観光や通販も取り入れて販路を開拓する方法についても触れています。

安定したリピート戦略を取り入れる

田舎の人は新しいものはまず否定する

田舎の人はもちろん全員ではありませんが比較的新しいものに非常に否定的な習性をもっています。これが公共関係のものや大手企業で広報やテレビや防災無線で流れていたら受け入れやすいのですが見ず知らずの人が新しいことを取り入れても高みの見物、なんか人気あるなあと思ってから誰かといってみようという話になってようやく足を運んでみるといった人が多いです。

そして自分の価値観にあわなかったらものすごく否定的になります。 例えばおしゃれなオムライスのお店ができたとして、最初は並ぶのですが、1度行ったら、家で作って食べている方がいいわ と、自分の好みではないから否定する、知らないものは食べたくない、それが口コミで広がると、尾ひれがついて、あの店はまずいんだと思い込んで、聞いた人も真に受けてそれだったら無駄なお金になるからやめておこう…と足を運ばなくなります。

そんな悪しき習性からの噂に振り回されてしまい、人口が少ない、そしてリピートが無いためお店が継続できずに締めてしまうなんてことも本当にあります。ですから一度来てくださった方に新しいものの魅力を伝えることが必要で、固定観念に縛られていて理解してもらうにはわかりやすい説明が必要な人たちもいるということです。 自分のお店なのだから接客に関して自分を消して我慢したくないと思う人もいます。それはそれで良いことですが、趣味ではなく収入を目的にお店を持つのであれば、利益を出さないと長く田舎暮らしが保てませんよね。地元対象の場合にはリピートしてもらうことを考える必要があります。

顧客管理をしよう

一度来てくださった方にリピートしてもらうため・また来たいと思っていただくことは、まず魅力や必要性を伝えることと2の記事でお話しましたが、それだけではなかなか次につながりません。お店に来て頂いてその時にはまた来ようと思っても時が流れるとついつい人は忘れてしまうものです。何もしないと1年、2年、と時が過ぎてしまうこともありますよね。

大事な出会いで思い出してもらうためにはこちらからアクションを起こす必要が出てきます。例えばメンバーズカードはもちろんのこと、その際に顧客情報を記載してもらい案内ハガキを出したりします。はがきというと手間がかかるし切手代もかかるので経費がかかりすぎてしまうという問題もありますが、今はネットを使ってメールマガジンを出すという方法もあります。メールマガジンはまとめて一斉送信することができるので一人ひとり住所を書く必要もなく、届くまでに1-2日掛かるはがきと違いダイレクトにその時に顧客のメールボックスに届けることが出来るのが魅力です。

しかし、今はメールを開かないという問題もありますので、複数の戦略を取り入れていきましょう。ただし、ごり押しの営業電話というのは相手の時間を奪い迷惑行為だと思われるので注意してください。

インターネット・SNSを使いこなそう

メールマガジンの利点は、例えば当日が雨の日に客足が遠のきそうな商売の場合、【雨の日割引セール】などの連絡をすることができます。はがきだと1日遅れるし、臨場感が伝わりにくいです。使い方の一つとして、夕方になり、売れ残って困るものがあると、 本日17時から全品50%OFF!という案内もできますし、少し傷がついてしまったとか形が崩れたとかワケアリ商品の販促にも使えます。

これがメールだけではなくツイッターやFacebook、LINEやInstagramなどで写真付きで分かりやすくお知らせすることもできます。 ツイッターやFacebookだと情報の拡散がされやすいので、見た人の友だちまで知らせることも可能になり販路開拓になりますね。

SNSのメリットはお客様が感想をネットで書き込んでくださった時にあなたのアカウントを紹介してもらいお店の場所やサービス、内容などを知ってもらいやすくなることです。さらに 観光客の場合も同じで、一度訪れた人とつながっておくと、次の休みにこのお店にみたいなと思う人が出てくる可能性が広がります。

一度来られた方がなかなか来れない場合に、通販で注文をいただく方法でリピートにつなげることもでき、ネットショップのメールマガジンやSNSを使って顧客とつながりを持つことで継続してお客様になって頂くチャンスが有ります。 話し始めると奥深くなるので今回はここまでにしますが、ネットを使うということは田舎だからこそ取り入れるべきことだと思います。

田舎でもインターネットの普及がどんどん増え、営業や顧客管理がとてもしやすくなりました。もともと使いこなしていた人はもちろんのこと、ZOOMやチャットワーク、InstagramにYouTube、ネット通販など地方でも商売をするプラットフォームがどんどん便利で簡単に使いこなしやすくなっているのは助かっていますね。

自分で作った野菜を売る方法や、工芸品などのネット通販方法についてはまた別記事で記載します。


田舎に移住をして商売をしたいとお考えの方に向けて、一般書籍や自治体の情報だけではイメージできない田舎で独立起業・商売するための主な基礎知識として

  1. 田舎ならではの集客方法を取り入れる
  2. お金を出さない田舎の節約生活の地域性を知る
  3. 田舎で安定したリピート戦略を取り入れる
  4. 田舎で商売をし足りない収入源をどう補うか念頭に入れる
  5. 田舎でアナログ仕事に固執するのは古い
  6. 田舎で商売するための移住先を決める際に知っておくべき5つの条件

といった6つのポイントを記載します。一般の集客や経営の書籍では都会基準のことも多く、それを鵜呑みにすると田舎では通用しないこともたくさんあります。教科書通りでは行かない田舎での商売について一つでも参考になると良いです。