田舎移住をする際に独立開業・起業をする際に必要な物件は住むだけではなく仕事をするために考える点も含むので都会と田舎との違いを含めた注意点が増えます。
では
について記載していますが、掘り下げて記載しています。
移住先を決める際に知っておく5つの条件
住まい探しは不動産屋や自治体に任せきりにしない
物件を探す4つの方法では自治体や不動産屋さんに問い合わせてみようと記載しているのに矛盾していると思われるかもしれませんが、情報収集はしても
- 業者の言うことを鵜呑みにしない
- 自治体に任せきりにしない
- 得た情報から自分でも考えて自分で判断する
ということが大事ということです。
人生で家を購入したり、引越しするのは大抵の人がそんなに数多くこなすことではないので分からない部分が多くついつい不動産屋さんや自治体に任せてしまう人がいます。それはすべてが間違えではないのですが、絶対に自分の足で見て、自分で知識をつけて物件選択をすることが重要です。なぜなら、業者はそれが仕事なので家を売りたい、仲介したい、自治体は過疎化を防ぐために来て欲しい(政策の結果を出したい)のです。ということは…親切に見えても仕事をこなすため、住んでもらうために必要なことしか言わない担当もいるので、自分の意志を持つことや不明な点は最初にどんどん質問して不安材料を消していきましょう。
私自身、住宅販売をしていた経験上、悩んでいるときのお客様の心理がよくわかります。決めてもらうための背中の押し方もわかるし、正直なところ、契約するまでの駆け引き?もできます。だからこそお伝えしたいのですが、迷った時こそ正常な判断がしにくくなるので前もって考えをまとめておいて冷静に、そして第三者の意見にも耳を傾けて客観視することも失敗を防ぐ方法の一つです。
古い土地になると隣地境界や所有権、土地面積など曖昧なこともあるので購入する場合には
- 入り口が公道に面しているか
- 他人の土地を通らずに敷地に入れるか
- 再建築や改修は可能な地域かどうか
- 下水管はつながっているか
は特に要チェックです 。
周りに絶対に必要な環境をチェックする
物件や土地のチェックと併せて近隣環境についても調査します。これから田舎移住をして新しい仕事と新生活を送るのに必要な環境、譲れない環境が揃っているか確認しましょう。もし、絶対に必要な条件が整ってないのであればそれをどう補うか、妥協点はどこか、まで考えないと移住した目的も果たせず激しく後悔します。(お客様が入るキャパが少ない場合計算し直して合うかどうかや汲み取り式トイレから水洗トイレに改修ができない場所だとかなりストレスになります)
その場所にお店や会社を構えて仕事をして暮らすので、職種によっては立地条件をじっくり考える必要があります。観光客対象であれば公共交通アクセスの良い所、観光スポットに近い所が有効で、地元の人対象なら多少不便でも車で来られる方が多いので、駐車場の確保が重要で、都会とは違う移動手段や生活圏を知るために実際に数日お試し移住をするなどマーケティングをするゆとりも必要です。
移住資金計画を立てる
移住先を決めて物件の購入や内装リフォームや什器の買い揃えで少なくとも○百万という資金が必要になります。都会に比べると価格は安いですが、田舎でお店を持つ・事務所を構えるとなるとそれなりにインテリアや外観にこだわる必要もあるので、軌道に乗るまでの向こう半年、1年の生活費や準備資金にゆとりを持っておくことをおすすめします。 移住先の自治体によっては新規で商売をする方の助成金などもありますので、すでに場所が決まっていたら自治体のホームページで条件を確認をして窓口に相談すると良いです。
引っ越してからでは遅い!移住先の選定5つの条件
先ほ上記に周りに絶対に必要な環境をチェックすると記載しましたが、いざとなると思いつかない、気づかない部分がありますので そこの部分を補うために記載します。周りの環境というと病院とかスーパーなど 生活面での必要なものだとすぐに思い浮かぶのですが、初めてのことだとうっかり調べることを忘れてしまうこともあります。
- 出荷予定先に近い土地かどうか(農家の場合)
- 自分より前に成功した人が周囲にいるか失敗した人がいたらその理由は?
- 冬や台風シーズンの生活はどうなるか
- 子供がいたら学校をどうするか、通学経路はどうなるか
- 他に副業が出来るような環境かどうか
上記の5つの絶対条件がなぜ必要か
農業で例えると作ったものを出荷する必要があります。そこで出荷先が遠い、交通網が整っていないと運送費や時間がかかります。ですから同じものを作っても出荷先に近い方が時間的な短縮の観点から利幅を確保できるのです。更にいうとネット販売の場合は定期的に運送屋さんが集荷に来てくれるか確認する必要があります。都会とは違い、場所によっては毎日集荷がないところもあり、ネットのお客様にご案内する際に毎日発送できない旨を見込んで販売する必要があるからです。
そして移住候補地に成功者がいればチャンスです。可能であれば訪ねて教えを請いましょう。失敗者がいればなぜ失敗したのか聞ける範囲で聞いてみることも大事です。ライバルになる(ライバルと思われる)かもしれないと考えてききにくいこともあるかと思いますが、基本的に親切で共に協力し合おうという考えの方が多い(だからこそ長続きしているとも言えます)ので出来る範囲でヒアリングしましょう。
そしてお子様がいらっしゃれば教育機関の問題です。田舎は交通網が発達していませんので、バスや電車も少なく通学時間がすごくかかったりすると子供に習い事や部活をさせてあげることができなくなったりします。朝晩駅まで送迎する時間の確保も計算しましょう。
次に、冬の生活や台風シーズンについてです。自然災害はどの程度あるか考え、その通りにはいかないことは大前提としてゆとりを持った1年の仕事の計画を立てる必要があります。雪のない地域だと農業の場合、野菜を年中作れますが、豪雪地帯ですと、冬はハウス以外では農業はできませんので、収穫シーズンに集中してがっつりと利益を出すか、副業などをして過ごすことになります。
実店舗の趣味のスクールやカフェなども来客がぐんと減りますし、来ていただくとしたら駐車場の雪かき等かなりの労働があり、雪が降らない季節の数時間プラスした肉体労働が増えます。 季節の仕事をする場合、シーズンオフは休むことになるので、シーズン中に1年分の所得を賄えない場合は、収入を賄うために、副業が必要かどうかも考える必要があります。
田舎での生活が自分1人ならなんとかなるかもしれませんが、家族がいるとそうはいかないですね。かといって妥協したくないロマンというのもあると思います。 やりたい商売を安定させて続けていくためにどのような副業が向いているかというと、田舎で起業4.の最後にも述べましたが、
田舎だからこそ出来るインターネットを使った仕事です。これだと、時間に縛られて働きに出る必要もないので、子供に何かあった時に、バイトを休まないといけない、収入が減るといったことはありませんし、お店をする際のお客様がいないけど開けておかないといけない時間を有効に使うこともできます。そして何よりそういう仕事をすることにより、自分の本来の仕事に活かすことができるので、適していると思います。
田舎に移住をして商売をしたいとお考えの方に向けて、一般書籍や自治体の情報だけではイメージできない田舎で独立起業・商売するための主な基礎知識として
- 田舎ならではの集客方法を取り入れる
- お金を出さない田舎の節約生活の地域性を知る
- 田舎で安定したリピート戦略を取り入れる
- 田舎で商売をし足りない収入源をどう補うか念頭に入れる
- 田舎でアナログ仕事に固執するのは古い
- 田舎で商売するための移住先を決める際に知っておくべき5つの条件
といった6つのポイントを記載します。一般の集客や経営の書籍では都会基準のことも多く、それを鵜呑みにすると田舎では通用しないこともたくさんあります。教科書通りでは行かない田舎での商売について一つでも参考になると良いです。