田舎暮らしの準備・物件を探す4つの方法

田舎暮らしを計画するときに考えるのは目的や理想の暮らしに合った場所と住まいです。この記事では田舎暮らしの目的や場所が大体決まった後、住まいを探すときの方法について記載します。情報があふれる現代、当たり前のことでご存じかと思いますが田舎移住の基礎情報としてご覧ください。

ちなみに私は都会で住宅販売の仕事をしていたので宅地建物取引士の免許は持っていますが都会の物件事情と田舎の物件事情は全く違うなあっと感じます。

※田舎暮らしをする目的や場所の選定については別の記事で記載します。

田舎暮らしの準備・物件を探す4つの方法

主に4つの方法がありますが、私の場合はネットが十分ではなかったときでしたので情報収集がうまくできず、紹介という方法を取りました。その方法はおまけとして記載しています。

1.移住先に近い不動産屋さんの物件情報サイトやSNSを閲覧する

移住先が大まかに決まっていることを前提として、移住先に近い不動産屋さんのホームページを閲覧するのがほぼほぼ皆さんがする行動です。今はネットで間取り図や外観や内覧写真、もしくは動画などが閲覧できるのでイメージがしやすいですし、じっくりと家賃や土地代の相場を調べやすいです。

大学が近くにある地方都市の場合は都会とさほど変わらないし、近所づきあいがあることも少ないので気構える必要なありませんが、いわゆる田舎という集落に移住する場合には慎重に探す必要があります。

また有名どころでいうと田舎暮らしの本という雑誌に掲載されている空き家情報や不動産屋さんが発行している情報誌を購入したり、SNSで地域ブロガーや地域の個人SNS発信者を対象に空き家情報がないか検索したり呼び掛けたり問い合わせする方法などがあります。またクラウドファンディングなどでシェアハウスを立ち上げる資金を募集していることもあり成立するとそこに申し込むという方法も今はありますね。

不動産屋さんの選び方は地元の業者さんを選ぶこと。これが大事です。大手さんは物件情報はたくさんありますが、仲介として得た情報を掲載しているだけで実際に案内したことがない、実際にその地を知らないとにかく乗るまで成約につなげたいという営業スタイルの場合だと正しい選択ができないまま契約してしまうこともあります。


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2.自治体の移住相談窓口や移住イベントに参加してみる

地方創生・地域活性事業にて移住者を誘致するために各地方自治体は移住者募集情報を提供したり、移住者を募集するイベントを行っています。その中でも田舎移住イベントとして全国もしくは地域ブロックに分かれて自治体が都心部にて説明会を行うことが年に数回ありますので足を運んでみると良いです。※コロナ禍で移住イベントの中止や形態の変化などがありますが各自治体のホームページをご確認ください。

空き家バンクやお試し住宅制度がある自治体も存在し、民間の不動産屋さんでは掲載されていない空き家情報もあります。ただ空き家バンクは基本的に不動産屋さんが管理しているようなきれいな物件ではなく、所有者の荷物がそのままだったり、空き家が長くすぐに住めない状態のものも多く、自治体はあくまでも紹介窓口という立ち位置ですので交渉は直接家主さんと行うことが主です。自治体にすべて任せるだけではなくご自身の絶対条件をしっかり持ち、冷静に情報収集しましょう。

自治体によってはリフォームや荷物の処分や清掃に関する助成金や補助金などがあるので、あえてそのままにして決まってから荷物を片付ける家主さんもいます。また都会と田舎の違いがまだ判らない場合には物件選びを失敗することもあるので注意点についても別記事で記載します。

3.メール問い合わせもしくは実際に足を運び地元の不動産屋さんに相談に行く

1.の続きになりますがネット閲覧ですと時間を気にせず自分が取れる時間で検索できるので働きながら帰宅後に問い合わせメールを送って返信を待ち、良い物件があれば実際に予約をして訪ねて案内してもらうという流れになります。

実際に足を運ぶことで物件単体だけではなく周囲の環境や生活圏内の必要とする利便性やご近所の様子などがわかるのでゆっくり時間を取っていくのが理想です。また四季を通じて生活が変わる地域もあるので、雪が降る街であれば雪の暮らしも体験しておくと良いです。

※下記に記載するおまけで事例にあげますが私は物件を観ずに図面だけで決めています…

4.地元の人や先輩移住者から情報収集をする

移住を考える際に、すでにその地域で知人が出来た場合や、旅行や下見中に知り合った地元の人、旅館の人、先に移住をしている移住者の先輩に会って空き家情報を収集し紹介してもらうという方法もあります。不動産屋さんには依頼していない地元ならではの空き家も見つかるケースがあるので信頼関係を築いた上で下見をしたりSNSなどでつながりましょう。

田舎は小さなコミュニティーで信頼関係は大事です。誰にでも空き家を紹介するわけではなく、住んでほしい人を選んで情報を提供するという面もあります。

おまけ・田舎移住時に賃貸物件を探した事例

私が田舎移住をしたときには最初に仕事を見つけて仕事が決まれば引っ越し先を探そうと思っていました。まずは面接に出向き面接で合格したので住まいを探さねばと思っていたら、そこの会社の人が、家を探すのにまた来ないといけないから僕の紹介ということで知り合いの不動産屋さんに物件資料を何点か用意してもらって郵送しますよ。といってくれたので、その送ってもらった中から決めて、室内の閲覧もしないまま移住した当日に契約をしてそのまま住むことにしました。

ですので1件目の賃貸物件は

面接に行く⇒当日採用⇒後日物件資料の郵送⇒予約をし、移住したその日に契約をしてカギをもらって引っ越し完了。

という今思えば私に対する信頼性も、会社に対する信頼性も、不動産屋さんに対する信頼性もわからない危険性の高い取引でしたね。しかしながら会社の人が私のことを信頼していただいたからこその不動産屋さんからの信頼も得たのでありがたいことですね。

その後、1年以上経過して海沿いの新築アパートに引っ越しをしたり、会社で寝泊まりをしたり、解体寸前の古い家に仮住まいしたり、また新築アパートに引っ越したり、空き家バンクを利用して集落の中の古民家を賃貸したりと移住してから何度か引っ越しをしているので体験談はまた別記事で記載します。

田舎暮らしの準備・物件を探す4つの方法まとめ

田舎暮らしの物件探しはまずはインターネットである程度の検索をしておいたうえで、自治体の移住相談イベントや地元の先輩移住者と話ができる機会を持つことや信頼関係を結んだご近所さん等に紹介してもらうなど、人と人とのつながりで田舎暮らしの物件を探す方が失敗も少なく、のちに近所づきあいのトラブルなども軽減することにもつながります。(ここ大事)

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