田舎暮らしで農家になりたい真の理由とは?

田舎暮らしをしたい正当な理由の根っこには別の問題があることを自覚することがだと別の記事で記載しましたが、この記事では農家さんになった方の具体例を記載しますが、別の職業に転職(都会から田舎暮らし)をした方にも共通するお話です。もし該当記事を読んでなければ併せてお読みください。

早速、田舎移住をして農業をした方の失敗談についてを元に、根っこの理由を自覚する必要性の本題に入ります。

田舎暮らしで農家になりたい真の理由とは?

表の理由1・都会の職場で人間関係に疲れ、静かな田舎で自分の畑で農業をしたい

都会で育ち、大学も就職も実家から通えるところで過ごし、何の疑問を持つこともなく都会でそのまま就職をしたところ、仕事を覚えたい情熱はありましたが、提案しても却下され、新しいアイデアを出すと否定され、残業や休日出勤のあとは先輩や上司に飲みに誘われ、ダメ出しをされる企業で働くことに自分の成長はないと判断をし、向上心が理由で転職をしました。

次の転職先では社員同士の派閥があり、さらに歩合制の仕事なので同僚とはいえ皆ライバル、社内での仕事の妨害や奪い合いなどの裏切り行為もあるため、社内での居場所探しをすることや、新人であれライバルなので仕事を教えてくれるゆとりもなく、自分の仕事を覚える前に人間関係に疲れまた転職を考え始めたところ、ふとバラエティー番組でみた静かな田舎で自分の畑と田んぼを持ち、人間関係に悩むことなく自分のやりたいことを自分のペースで情熱を注げる農業をして暮らしたいという思いが募りました。

表の理由2・給料と寮がある独立支援・新規就農研修制度を知ったから

新規就農を目指す人のための農業研修が自治体により様々な助成金や研修制度があり、農業法人に研修生として農作業を学び手伝い、ノウハウを身に着けながら給料を受け取ることが出来たり、寮と食事が付いていて生活できるだけの報酬を得ることが出来たり、授業料を支払い農業について学ぶ学校があります。

その中で田舎暮らしをして農業をしたいけど食べていけるか不安という社会人の人であれば農業法人にて独立支援を受けながら生活できる住まいと食事、少しの手当てがあることで目先の生活だけは整っている安心感で集中して農業に挑戦しやすくなります。

また新規就農支援制度により、年齢制限や条件はありますが、収納して数年間、助成金・補助金などが出されることもあるのでその間に食える農家になる、という目安を立てる環境が整います。

初心者が田舎移住をして農業に挑戦しやすいのはメリットですが、真の理由の自覚が乏しくて失敗してしまうととんでもない後悔につながってしまうのです…。

田舎暮らしで農業をしたいと思った根っこの理由

都会で会社員として働いて、仕事に情熱を持つも上司に出鼻をくじかれ向上心がゆえに転職をするも人間関係や闘争に疲れてまた転職を繰り返し、やりたいことやアイデアが次々に浮かんで衝動性で行動をしてしまうこともありチームワークとして、「足並みをそろえる」ことができず「過集中」で周りの空気を読めない、無駄な努力に時間を割いていることの正義も譲れず、自分だけが頑張っていて周りのペースとの差を感じて一人で疲れているなど、人づきあいに疲れた結果、

人の少ない田舎で自分のやりたいことに情熱をもちつつマイペースにできる農業を新規就農支援を受けながら農家を目指す。こういった動機の方は少なくはありません。しかし、根っこの理由(真の理由)に

  • 人付き合いがうまくできない
  • 自分のやりたい仕事をしたい

がある場合に、外的要因のように思えますが自分自身の問題で、人に合わせれない・やりたいことが我慢できない という理由が潜んでいます。無意識に人を傷つけたり不快な思いをさせたり迷惑をかけていても気づかない特性や癖がある場合には、都会を離れて田舎で解決するわけではなく同じ繰り返しをしてしまうのです。もちろん自分の人生や改善しにくい特性について我慢する必要はありませんが、「自覚をする」とことで起こった出来事に対するストレスやトラブルが全く違ってくるのです。

都会で人間関係に疲れ田舎でも同じ失敗をする場合

人付き合いが苦手でかつ、自分のペースややりたいことを我慢することができない場合、都会でも田舎で同じ失敗を繰り返してしまいます。なぜなら人付き合いの大事さは個人農家で独立してもありますし、少ない田舎だからこそ近所づきあいが重要だということもあります。

農家さんは農地を手に入れることや農地を管理すること、山奥でたった一人という場合を除き、土地作りから作物づくりまで周りとの兼ね合いも必要になります。

  • 水路の管理
  • 農薬散布の有無
  • 自然災害時の助け合い

など水路が地域で管理している場合には集落ごとに田んぼに水を入れる日が決まっていたり、水路の清掃日が決まっていたり、場所によっては通行時に他人の私有地を使わせてもらうこともあり、無農薬で育てたくて自分の畑内だけで無農薬にしたとしても、虫が周りの人の畑に影響を与える場合もあります。また自然災害で連鎖的に被害が出た場合にお互いに助け合いながら後片付けをしたり、支え合うので足並みをそろえるスキルは必要になることもあるのです。

ですので、自分の決めた日時や農法で作物づくりをしたいことが譲れない場合には本当の孤立集落じゃないと人間関係で失敗してしまうことにはどんな仕事をしても変わりはないのです。人が多い少ないは関係なく、人が少ないからこそ、尚更他人のことが見えやすく、お互いに譲り合い認め合いながら過ごしていくことも必要なので、実は都会よりも窮屈に思うかもしれません。

農家だけでなく他の業種でも同様です。


田舎暮らしの失敗談はいくら田舎暮らしが好きでも経験者なら一つは持っています。失敗をそのままにして嫌な思い出にするか、失敗は過程として田舎暮らしを楽しく続けるかは人それぞれです。